一週間

なんだかんだと盛りだくさんな一週間でした。

ちょっと目がまわりそうです。

と言っても、それほど忙しかったわけではないのですが、一日のうちに用事を複数こなすのが苦手な不器用者ゆえ・・・

印象的だったのは平竜二さんのギャラリースペースにお邪魔して、ご本人と栗田紘一郎さん、クラウス・データ・ガイスラーさんのプラチナプリントをじっくり拝見できたことです。

去年の8月に行ったとき以上の感動がありました。

とくに平さんと栗田さんのプリントは鳥肌が立つような・・・

このおふたりの作品は雁皮紙を使ったプラチナプリントなのですが、そのトーンと黒の深さには、ただただ驚くばかりです。

いろいろと教えていただいたのですが・・・トーンの秘密は雁皮紙とプラチナ溶剤が融合、一体化して新たな物質になっているところだと思いました。

儚いほど薄い雁皮紙に圧倒的な存在感が生まれて・・・半永久的とも言える生命が宿っています。

もちろん写真も素晴らしいです。

去年から一枚購入しようと考えているのですが、まだどれにしようか絞り切れていないんです。

同行したカメラマンの友人は、その素晴らしさに打たれて・・・買ってしまいました・・・それだけ力のある作品群なんです。撮り手に他者の写真を欲しいと思わせてしまうんですね。

そうそう。平さんは自分の作品を「フォトグラフ」と呼びます。

これにも合点がいきました。

僕も「写真」という言葉に違和感を覚えていたものですから。

写真は絵と同じ表現方法のひとつで「真」を写すものではない、あるいは、それだけではないということが、ふたりの作品を見ているとよくわかります。
被写体に依存しない写真表現が雁皮紙とプラチナの融合した物体に定着したとき、それは時間というか想いというかを閉じ込めたフォトグラフに変化してしまうんです。

と・・・長々すみません・・・いい年こいて子供みたいですね(苦笑)



もうひとつ印象的だったのは料理写真教室です。

うれしいことに去年やったものが好評で、昨日、第二回目がはじまりました。

生徒さんはレシピブログに登録するブロガーさんたちなので料理に対する愛情や思い入れが伝わってきてとても刺激的です。

仕事というよりか、料理を撮るカメラマンとしておもしろいんですね。

過去のエントリーにも書いているので内容が重なりますが・・・



で・・・写真のないブログはさみしいので・・・

ある駅での風景です。

たそがれていますか?

帰宅途中、気分転換にいつもの道から外れたらシトロエンが二台並んでいるのを見つけました。

大好きなクルマです。

欲しくても維持を考えると二の足を踏んでしまうのですが・・・

やっぱり・・・美しいなぁ・・・