レフ板

料理写真教室の生徒さんからメールで質問があったのでこちらで補足します。

レフ板の作り方です。

前回の教室より生徒さんが多かったので、実習時間を稼ぐため説明をちょっとはしょってしまいましたf(^ー^;

それでも・・・みなさん熱心なので・・・ついつい実習は時間をオーバーしちゃいます。

さて、レフ板は被写体の表情をコントロールできる便利なアイテムです。

料理写真用にA4サイズの「糊付きスチレンボード」を2枚つなぎあわせて作りました。

ハレパネなどの商品名で売られているものです。

屏風状につなぎ合わせたのは写真のように自立させるためです。

A4サイズは一皿から二皿くらいまでの料理を撮るための大きさです。

あてる角度や距離によって(そのときの光線状況にもよります)さまざまな演出ができます。

このへんは実習を受けられる生徒さんの特権ということで・・・

糊付きの面があるので片方にはアルミホイルを、もう片方には黒紙を貼ってあります。

アルミホイルは方向性の強い反射光を得られるので、黒く沈みがちな被写体や、立体感を強調したいもの、あるいは曇っていてフラットになりすぎる光線のときに効果的です。

単純に白レフでは効果が弱いとき銀レフ(こう呼びます)を使うと覚えてもらってもいいでしょう。

艶のない面を表にしてシワを寄せて貼ってあるのは強すぎる反射を抑えるためです。

黒レフ(正確に言うとレフではないですね)は、白天井白壁の狭い部屋などで光がまわりすぎてしまう場合にメリハリをつけたり、影になる部分の明るさをもっと落として立体感を強調したいときに使います。

紙は黒ラシャを使っていますが、黒い紙ならなんでも大丈夫です。

あまり一般的ではないのですが二面ある片方を利用するためこうしました。

縦に立てると瓶などの高さがあるものにも対応できます。

こうして、4通りに使えるようにしました。

両方向に折り曲げられるようスチレンボードは1センチほど離して白いガムテープでつなぎ合わせています。

間を空けてあるのでガムテープの糊面が露出してしまうのを防ぐために両面貼ってあります。

まっすぐにつなげないと立てたとき傾いてしまいます。壁などに押しあてて直線に並べてつなげるのがコツです。

ピタッとくっつけて片面だけでつなぐ方法もあるのですが、これだと厚みのせいで一方向にしか曲げられません。ご注意ください。

無理をしてスチレンボードを使わなくてもレフ板は作ることができます。たとえば白い紙を段ボールに貼るだけでもOKです。ふつうに使うなら白い面だけでじゅうぶんです。まずは効果を実感するためスケッチブックなどで試してみてもいいでしょう。
白い紙の中には、より白く見せるために蛍光染料を使っているものがあります。これをレフ板にすると青みが強くなってしまう場合があります。若干クリーム色に近い生成の紙を選ぶといいでしょう。

ご参考まで。