Making of a cover
「おいしい写真のレシピ」いろんな方から、うれしいお言葉をいただいています。
ありがとうございます <(_ _)>
http://www.amazon.co.jp/dp/4817900202
福岡拓さんと料理写真教室をはじめて4年目。
多くの生徒さんにお会いして感じたことがあります。
写真には正解がないし、撮る人それぞれの個性がすばらしいのだと。
それは僕らの写真への考えと同じでした。
ですから、この本にはあえて「悪い例」や「失敗例」を載せませんでした。
また、まずは撮ってみること、そこから考えることが大切だと思いテクニックの話は後半にまわしてあります。
その技術的な解説用の作例も説明のためだけでなく全力できれいな写真を撮り下ろしました。
真剣に写真を撮りたいと思って買ってもらった読者の方へ、それが僕らの気持ちだからです。
結果、よくあるタイプのハウツー本とは毛色の違うものになりました。
僕らの意図を楽しんでいただけるか、これから結果が出ると思いますが、自信を持ってお勧めできる本に仕上がったと自負しています。
写真関係の出版社としては老舗の日本カメラ社さんにとっても異色の本になったのではないでしょうか? なにしろ絞りの数値なんて、ほんのちょっぴりしか載っていないのですから。でも、作例にあるデータを読んでいただければ本文の内容とリンクする仕組みになっています。
書店で見かけたときは、ぜひともお手にとってごらんになってください。
ここで、ちょっとこぼれ話を・・・
本文にも以前のエントリーにもありますが、表紙の撮影は著者三人によるコンペ形式で行われました。
想定した読者である料理大好きな女性がカフェでケーキを撮っているシーン。
だれが言いだしたのか忘れましたが、カメラと食べ物を置いたようなアイデアではなく、写真を撮る楽しみを伝えたいと思った結果こうなりました。
最初のイメージはこんな感じ。
ニコンさんからお借りしたカメラです。
でも、実際に使われたのはモデルをお願いしたkeiさん私物のカメラを構えたシーン。
やっぱり自然さが違うんですね。
表紙を撮ったときの決定的瞬間(笑)
拓さんがラフのイメージから抜け出して手持ちで撮ったものが採用されました。
ちょっとケーキが違うことにお気づきでしょうか?
撮影映えするようにリクエストを重ねた結果で「OMO茶や。」さんのメニューにはないものです。
僕がトップバッターで撮影していたのですが・・・
最初のケーキはインパクトが弱いだけでなく撮影中に・・・
こんなことになっちゃって(笑)
だんだんとデコレーションがエスカレートしていきました。
こんなカメラを使ったバージョンもあります。
普段使っているので、僕らはあまり感じないのですが、やはり一眼レフってエントリー機といえどもゴツイですね(笑)
この写真はソフトフォーカスレンズを使って、その印象を和らげようと思ったんですが・・・
やはり自然さには敵いませんでした。
本を出すのは久しぶりですが、そのたびにドキドキがあります。
まして今回は本職である写真の本ということでなおさら。
読者のみなさんに写真の楽しさが伝わってくれることを祈っています。
(^_-)-☆