FOTOCHATON
FOTOCHATON
フォトシャトンと読みます。
先月の23日に開店した不思議なショップです。
コンセプトとしては1974年以前に製造された写真機材全般(といっても趣味性は高い)を扱うお店です。
いわゆる中古カメラ屋さんとはちょっと違います。
オーナーの井上さんとは高校時代からの友人で、写真機材に関する造詣の深さとこだわりは日本屈指のものだと言えるでしょう。彼がいなかったら、僕はこの道に進んだかどうか・・・
井上さんは写真家としても活動しており、フランスの田舎の風景を古典的超広角レンズであるハイペルゴンを駆使して撮った写真をプラチナ・バナジウムプリントで展示した経歴もあります。
単なる知識としてではなく古典機材の素性を知り尽くしている人です。
お店にあるレンズなども試写しているので伝聞ではない描写の妙と個性を実感しており、そんな知識を惜しげもなく公開してくれるので、話を聞いているだけでワクワクします。
FOTOCHATONは代官山駅から徒歩3分。恵比寿からでもアクセスできます。
アプローチはこんな感じ。
表からは写真関係の店であることはほとんどわかりません。
アグフアと合併する前のゲバルト・フォトなんて誰も知りませんよ(笑)
アンティークなガラスケースの中に陳列された品物は写真の歴史そのものかもしれません。
ダゲレオタイプに使われたシェバリエからブラックペイントのライカM4まで・・・
いまのテーマはルドルフ博士だそうですが・・・ツァイス時代ではないとことがいいですね。
遊び心あふれる店内のインテリア・・・カメラ店でも骨董店でも・・・
井上さんは言います。
過去に蓄積された概念を葬り去り新たな銀塩を再構築しましょうと。
楕円のガラスケースは愛しきものの棺であり、ここから飛び出すときには天国のような写真を撮るための道具として蘇らせたいという祈りがこもっているのでしょう。
商品は井上さんや連携する職人さんたちによって丁寧なメンテナンスが施されているので、このまま実働可能な状態を保っています。
また写真や機材に関するカウンセリングも・・・
フレンドリィで楽しめるショップです。
と・・・
友人のことゆえ宣伝ご勘弁・・・
でも、ほんとうにいいお店です。
ご興味のある方はぜひお立ち寄りください。
そうそう・・・店内は撮影禁止です。
お客さんのプライベートを配慮してのことだそうですが、特別に許可していただきましたので念のため。