クリスマスプレゼント

あげることはあっても、もらうことはないので・・・

自分へのクリスマスプレゼントに遊び用のレンズを買いました。

ケンコーのMC SOFT 85/2.5です。

80年代のことだったと思いますがベス単のレンズが流行ったことがあります。

フード外しという手法で独特のソフトフォーカスが手軽に得られるというものでした。

マウントアダプターブームと並行して昔の手法が復活したものだったと記憶しています。

ベス単は大衆機で大量に製造されたカメラですが、なにぶんにも古いものですから状態がいいものは少なく、さらにはヘリコイド付きの中間リングやアダプターも揃えなければならないのが欠点と言えば欠点だったのかもしれません。

そこでキヨハラというメーカーからベス単と同じ一群二枚構成の色消しレンズを使った製品が発売され、面倒な改造が必要ないので人気が出ました。

追いかけるようにケンコーは開放値を稼ぎつつソフト効果を得られるように三群三枚のものをリリースしました。

絞りも円形に近く、ある程度絞っても(ソフトの効果を調整できます)ボケが丸くきれいです。

しかし、ソフトフォーカスは表現がレンズに依存してしまうせいか、作風の差が出にくくなってしまうせいか下火になり、キヨハラソフトはなくなり、このケンコーソフトも生産が終わってしまいました。

ソフトフォーカスレンズはファインダーでのピント合わせが難しいので、仕上がりまで時間がかかるフィルム時代にはファインダーで見えていた画像と結果の差にがっかりする人が多かったという話も聞きます。

デジタルだと結果をすぐに背面液晶で確認できるし、ライブビューでピントが合わせられるので(ソフトレンズの多くは球面収差を利用しているのでコントラストが高いところをピント位置だと判断してしまいがち)撮りやすくなりました。

写真のレンズは内部にカビがあるので安く手に入れたものです。

複雑なものではないので手持ちの工具で清掃ができるだろうと高をくくっていたのですが無理そうです。

そこでケンコーに分解掃除の問い合わせをしたのですが・・・

古い製品なので受け付けられないと断られてしまいました(T_T)

まあ、ソフトフォーカス玉にカビがあっても関係ないか・・・

スペンサー・ポートランド好きの友人などはガラスのむらこそソフトの要素だと言っているほどですし・・・

ちょっと試し撮りをしてみました。

まずは、いつもの定点撮影です。

普段はAPSサイズに35ミリを使っているので、フルサイズの85ミリとは画角が違います。

モノクロにして粗粒子っぽくすると・・・

いい感じですね。

見慣れた風景が絵のようになります。

ハイライトがフワッと・・・

ここは・・・ブローニュの森・・・(笑)?

ふしぎな遠近感です。

明日はお菓子を撮る予定なので近接でも試してみましょう。