エリスマン邸
横浜エリスマン邸で行われている「プラチナde写真展」に行ってきました。
外人墓地の脇を通っていくとエリスマン邸はあります。
案内によるとアントニン・レーモンドの設計だそうです。
近代史ヲタクの僕にとってレーモンドの名前はなじみ深いものです。
帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトの弟子で日本で才能が花開き数々の建築物を残していますし、彼の名前を冠した事務所は日本に現存しています。
プラチナプリント(正確にはプラチナ・バナジウムプリント)はアナログの代表とも言える銀塩(ゼラチン・シルバー)より古い技法で豊かなトーンと深い黒を特徴としていますが、密着プリントしかできない点とコストの高さから一般的ではありません。しかし根強いファンによって連綿と引き継がれ、いまではデジタルで出力した拡大ネガからもプリントを得られるようになりました。
この「プラチナde写真展」は合同展で大判カメラを駆使した写真から、先述のデジタル出力ネガからのプリントまでを見ることができます。
なかでも目を引いたのは谷雄治さんの作品でした。
特注の11×14カメラで散歩写真という新しい世界を作り出しています。
九月に元麻布で行われた合同展のとき、その作風に驚いたものですが、今回の展示はブレイクスルーが感じられて素晴らしいと思いました。
作品の下にカメラも展示してあります。
会期は27日までですので興味のある方は山手の散歩がてらにいかがでしょう?
帰りがけに横浜地方気象台の石垣に落ちた影でセルフポートレイトを・・・